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ロックの部屋

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BELLE&SEBASTIAN

イザベル・キャンベル『Amorino』~ネオアコ度★★★~
AMORINO

つい1か月前程、HMVでCD物色していたら、メルヘンチックなジャケットが目について誰のCDだろうと思ってよく見たら、ベル&セバスチャンのイザベル・キャンベルのソロアルバムだった。既にバンドは脱退していたみたいだから、元ベルセバですね。

えっ、じゃ『DEAR CATASTROPHE WAITRESS』で聴ける女性ヴォーカルは誰なんだ?輸入盤をかったのでメンバーのクレジットらしきものが見あたらない。ゲストミュージシャンはジャケットの最終ページに載っているようだけど……

イザベルの脱退の理由がもしかしたら『Amorino』を聴くと分かるかもしれないな。では聴いてみよう。

1曲目の「Amorino」どこかで聴いたことがあるようなメロディー。オリジナルなのかな?
イザベルの声が甘いです。

2曲目「THE BREEZE WHISPERED YOUR NAME」はアコースティック・ギターが美しい。イザベルのヴォーカルがしっとりとのります。サロン的な雰囲気の曲です。

3曲目の「MONOLOGUE FOR AN OLD TRUE LOVE」は、導入部はサロン的な雰囲気で始まるものの、中間部からモダンジャズ風のトランペットやギターにドラムスが鳴り響く。

4曲目の「OCTOBER’S SKY」はインスゥトウルメンタル・ナンバー。ここでもモダンジャズ風のピアノとトランペット。

5曲目の「THE CAT’S PYJAMAS」は一転して明るい、チンドン屋さんみたいです。楽しいです。

6曲目の「WHY DOES MY HEAD HURT SO」もインスゥトウルメンタル・ナンバー。アコースティック・ギターとハーモニカ(?)のコラボレーション。これも美しい。

7曲目の「JOHNNY COME HOME」これもしっとりヴォーカルです。今度はストリングスとパーカッションのコラボレーションです。途中でエレキピアノも絡んで極上のサロンミュージックです。

8曲目の「POOR BUTTERFLY」もインスゥトウルメンタル・ナンバー。ここではピアノとストリングスのコラボレーションです。美しすぎ。

9曲目「LOVE FOR TOMORROW」は明るめのポップソング。イザベルの声甘くて優しいです。

10曲目「THERE IS NO CREATER GOLD」はストリングスをバックにトランペットが浪々と鳴る。イザベルも気持ちよさそうに雰囲気たっぷりに歌っている。

11曲目の「THIS LAND FLOWS WITH MILK」は、ピアノソロにイザベルが語りかけるように歌い始めます。途中ストリングスが控えめに鳴ります。

12曲目の「SONG FOR BABY」、モダンジャズ風だ。おや、男性ヴォーカルが絡んでいる。誰だ?ベルセバのあの人か?この曲は軽く踊れるようなご機嫌なナンバーです。

そして、最後13曲目「TIME IS JUST THE SAME」も男性ヴォーカルとのデュエット、ベルセバのスチュアートなんでしょうかね。アコースティック・ギターが小気味良い。最後に相応しい、生き生きとして可愛らしくて美しい曲です。


全編アコースティックな楽器を使用しています。バンジョーやクラリネット、サキソフォン、フルート、ビオラ、チェロ、トランペット、ピアノにアコースティック・ギター。曲の中ではアコースティック・ギターとトランペットと書きましたが、微妙に音色は違ってます。

結論を言ってしまうと、かなり素晴らしい曲揃いのアルバムです。サロン的な雰囲気とモダンジャズ風の演奏にイザベル・キャンベルの甘くて優しくてしっとりした声がのっかって極上のアコースティックサウンドになっています。ジャケットにはテントウ虫や蝶々が描かれていますがイラスト通りに、メルヘンチックなアルバムでもあります。

ベルセバ以上か?これは明日の食事代削っても、アルバム買うしかないですよ。あなた。



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